PrologueEpisode1

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「えー?帰っちゃうのー?私ー今君に帰られたらーこの写メ明日の社内掲示板に張っちゃいそうな予感?(うふ。)それにぃー君の荷物私が預かって私の車の中だしぃー?(えへっ。)」  ふ…ふざけろー!!ナンだこれは!これがパワハラって奴か?OK、OK、落ち着け俺、冷静に……。 「せっかく君のために徹夜で作ったのよ、その衣装。だから楽しみましょ?ね?アルフォート様ぁ。(上目使い。)」  アルフォート様ぁじゃねぇ!頭が痛くなってきた…。しかし会社の笑い物になるのも御免だ。仕方ねぇ3時間の辛抱だ。 「んで、具体的に俺は何をすれば良いスか?コーエン?アルフォート?何のこっちゃ解らないんスけど?」 「うんとねぇ。基本的には同人誌を売るための客寄せパンダだね。写真良いですか?って聞かれたらポーズ構えてね。3パターン位教えるから。あと、キャラ作りはそのままで大丈夫。アルフォート様も俺様だしぃー。(いやん。)」  さっきからその(きゃっ。)とか(えへっ。)とか(いやん。)とか…会社にいるときの部長と全然違うんですけど? 「改めて聞きますけど…部長ってオタクだったんスね…。」 「多分会社で知らないのは君だけだと思うよ?」  え?俺って会社で浮いてるの?
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