クズの実

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時間は朝の6時を過ぎたところ。 紗耶の携帯がなった。  電話の相手は河田だった。  木田はトイレにたち席を外していた。 「もしもし?」 「今日は確か、出発の日やったなあ?」 「……頑張って来いよ!」 と続け、電話を切る。  <いい加減、しつこすぎなんだよ!!今さらまた何なわけ!?> 紗耶には、そう思えなかった。 (しばらく連絡とってなかったけど、覚えていたんだ。) (こんなに早く起きて、連絡くれたんだ。) 素直にそう思ってしまった。
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