第2波

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医師になることを目指し、勉強メインの生活を送っていた木田にとって初めて付き合った彼女との関係は、自然消滅にも気づけないほどあっさりした関係だった。 その後に付き合ったのが紗耶だった。  別れた後になって気づいた初めての彼女に感じたモノとは違う想い。  あんなに、仕事メインに考えていた自分が集中できないほどになってしまうなんて。  たった1時間ほど離れた場所にいるだけ。  それでもその状況が、紗耶とすぐに会うことができなくなってしまった環境が、木田には切なく寂しく感じた。 <いっつも、気づくのが遅いんだよ!!> 都内に戻りしばらくした後、木田は意を決して紗耶にメールをした。 「元気?」
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