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とある山奥に1人の『魔法使い』が住んでいました。
『魔法使い』の周りには誰もいなくて独りぼっちでした。
ある日、『魔法使い』は独りぼっちが嫌で山を下り、町へと出かけました。
『魔法使い』は誰の目にも留まるほど綺麗な容姿でした。
何度も声をかけられたりしましたが全て断って独りでいることを選びました。
なぜならその綺麗な容姿だけを見て声をかけられてると分かっていたからです。
外ではなく内を見てほしい。
『魔法使い』とはいえ思うことは人と同じです。
しかし、町に1人だけ内に気づく人物がいたのです。
『魔法使い』はその人物の元を何度も訪れ、夫婦になってほしいと懇願しました。
独りぼっちはもう嫌だと、この姿に目を眩ますことなく心から想ってくれるのは貴方しかいないのだと。
ここまで言われて断ることなんて出来ません。
その人物は『魔法使い』と夫婦になることを決意しました。
何年かの後、2人には男の子と女の子の姉弟が生まれました。
元々不思議な力のあった2人ですから子供にも力は引き継がれています。
しかし子供たちのこの力が全てを崩壊させていきました。
子供たちが大きくなって色々なことを知り、中学校に通うようになった頃です。
夜な夜な子供たちが外に出かけていくことが増えました。
それと同時に町の住人は2人、3人と次々に消えていったのです。
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