文学泥棒と学校一の落ちこぼれ

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「……。」 「……。あの何か言っていただかないと私、一人ですべってる恥ずかしい人になるんですけど… おーい、無視ですか~。」 「いや、なんか…。 今さらそんな事言われたってどうしたらいいかわからないというか、何というか。 てか、今はそんな事どうでもいいんだよ。 さっさとこの家から出てけ!」 俺はすかさずはじかれた木刀を拾い、かまえた。 「本当に血の気が多い人だ。 はぁ~、本当ならその本ごと欲しかっんですが…仕方ないですね。」 泥棒は気を取り直し、そう言って再び俺の方に手を伸ばした。
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