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その瞬間俺の腕の中から眩しい閃光が走ると、2つあったはずの球体は1つになっていた。
しばらくたっても球体は元には戻らない。
「おかしい…」
ぼそっと泥棒が呟いた。
「おかしいって 何が。」
「いや、本の世界はとても繊細なのでよく混ざったり、分かれたりするんですよ。
でも、その世界の力ですぐに元に戻るんですけど…
戻らないですね。」
「ちょっと待った。
いまいち状況がわかんないんだけど。
そもそもこの球体ってなんなんだ。」
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