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(いや、だいぶぶっ飛んだ話だな。
つまり俺の腕の中で光っているのはこの本の物語なわけで…。)
俺がいろいろと考えていると泥棒が困った顔をしながら話しかけてきた。
「どこかわからない所でもありましたか。」
「…質問なんだけどさ、今この本の中身って存在していないのか。」
「存在していないとまでは言いませんけど、ページは真っ白になっていますね。
まぁ、肝心の物語は全く別の話になっていますけどね。」
泥棒は得意のおどけるような口調で言った。
「じゃあ、どうすれば元に戻るんだよ!!
一生このままなのか!?」
俺は泥棒に尋ねた。
「別に今から私が盗むのですからあなたには関係ないと思うのですけど。」
泥棒は無邪気に答えた。
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