文学泥棒と学校一の落ちこぼれ

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――――――――――――――――――― 満月の光が差し込む部屋に佇む男は天井に向かって一言呟くと、床に置かれた一冊の本に目を向けた。 「アラビアンナイトですか。 これは 一筋縄でじゃいかないでしょうけど くれぐれも死なないでくださいね。 一さん。」 男はそう優しく言い放つと、スゥっと消えた。 そして部屋に残された本にはこう書かれていた。 『世界名作絵本13 「アラジンと魔法のランプ」 「アリババと40人の盗賊」』と。
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