行き倒れとキャラバンの少女

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そしてついに、俺の体力と喉の渇きは限界に達した。 体は地球の重力に引っ張られ砂の上に倒れ込む。 砂に突っ伏した俺はだんだんと意識が遠のいていくのを感じた。 (やばい、俺このまま死んじまうのかよ…。駄目だ、俺はまだ死ねないんだ… 父さん… 母さん…) 「おー、だいーーか!? しっーーーしー! ーーー。」 俺のすぐそばから人の声が聞こえてきた。 だけど、喉が渇いていて声がでない。 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ、死にたくない 「し…に…たく…ないよ…か…あさ…ん、……… 」 そして、俺の意識は途切れた。       ・       ・       ・
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