行き倒れとキャラバンの少女

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(???目線) 「なぁ、そろそろ休憩にしようってみんなに言ってきてくれないか、シエル。」 私はシエルに言った。 シエルは砂漠で行き倒れていた私の命の恩人でもあり、大事な友達でもある。 「わかったわライラ。任しといて。」 シエルは元気よく返事をすると後ろの方から顔を出し、他の荷台に乗っていた人達に休憩する事を伝えた。 私の名前はライラ。 今の人達、キャラバンって呼ばれている集団何だけど、一緒に次の町に向かっている途中だ。 私が商人でもないのにキャラバンと行動を共にしているのには訳がある。 まあ、一つは恩返しってのもあるんだけどもう一つ別の理由があるんだなぁ~、これが。 だけど今は言えないし、シエルにさえも言っていない。 たぶん言ってしまうと私は…。
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