行き倒れとキャラバンの少女

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(どこに行くかだって!? こっちが知りたいよ!) 私はそう思いながら、風に導かれるまま走って行く。 すると、荷台からだいぶ離れた場所で砂の上にうつ伏せで倒れている子供を見つけた。 私はすぐさま駆け寄り仰向けにし、息をしているか確認する。 (良かった、まだ息をしている。 だけど このままほっとくのは危険だな…) 私はその子の体を揺すりながら叫んだ。 「おい、大丈夫か!? しっかりしろ。 あっそうだ、水! 水飲めよ。 まだ綺麗だから。」 私は持っていた水をそいつの口もとまで持っていく。 しかし、意識がないらしく 何の反応もない。 (ヤバいな、なんとかして水だけでも飲まさないとこのままじゃ衰弱死しちまう。 だけど、あの方法はなぁ…)
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