行き倒れとキャラバンの少女

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(まこと目線) 俺が再び目を覚ました時見覚えのない場所にいた。 辺りを見渡して見ても誰も居ないのに、自分の物ではない暖かさが右手に残っていた。 「ここもやっぱ天国だよな… なんか想像と違う。」 俺がしみじみと思っていると、笑いながら知らない女の人が入ってきた。 「ここは天国なんかじゃないよ、ちゃ~んとこの世さ。」 「おまえ、誰だよ。天国じゃないって言うならここはどこだ。」 俺は女の人を睨みつける。 「そんな怖い顔するなよ、それにおまえじゃなくてお姉さんってよびな、ちびっこ。」 「ガキ扱いすんなよ、こう見えて俺はれっきとした16歳だ!」 俺は睨みつけながら言い返す。 「じっ、16!! 同い年なのかよ、の割に小さいけど。」
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