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「俺をガキ扱いすんな、一だ。蒼井 一。」
「ふ~ん、まこと君って言うんだ。変わった名前だね。 私はシエル、よろしくね。」
シエルさんはそう言いながらも俺の頭を撫で続けている。
だけど、一番たちが悪いのはライラだ。
さっきからずっと横でクスクス笑っている。
俺は苛ついてライラを怒鳴ろうとした瞬間
ライラはシエルさんと俺の間に入ってきて冷たい目で睨みながら俺にだけ聞こえるよう小さく 低い声で言った。
「もしシエルに変なことしてみろ、ぶっ飛ばすぞ、ちびっこ。」
俺は金縛りにあったように動けなくなってしまったが、ライラはシエルさんが朝ご飯を食べに行こうと言ったので俺の事をほって行ってしまった。
「俺はチビじゃね~!!」
強がってそう叫んでみたが、みっともないことに足が震えていた。
しばらくその場に立ち尽くしていたが、
「まことくんもおいでよ。」
とシエルさんが外から呼んだので、俺は朝食をとりに外へ出ることにした。
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