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「バカかちびっこ。何で横に逃げようとしないんだよ。
てか私が助けにこなかったら野垂れ死ぬとこだったんだからな、さっさと店手伝え。」
目を閉じていた俺の前から聞き覚えのある声がしてきた。
俺が恐る恐る目を開けて見ると、冷え切っただがどこか悲しみを帯びた目で俺を見ているライラと右手を抑え苦しんでいる店主が見えた。
よく見ると、店主の右手は手首がちょん切れており地面にナイフを握りしめたままの手が落ちている。
俺は初めて見るその真っ赤な血だまりに吐き気を覚えた。
「これ、ライ、ラがや、ったの、か。」
恐怖で声が震えてしまい上手くしゃべれない。
ライラは何も言わず、俺を見つめている。
俺は急にめまいがしてきて、倒れそうになったがライラが支えてくれた。
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