行き倒れとキャラバンの少女

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ちなみにシエル姉ちゃんって呼び方は滞在2日目の晩にそう呼んで欲しいと頼まれたからそう呼んでいる。 「まことくんちょっとお願いがあるんだけどさ、ここから少し行ったところにある知り合いの家にこれを届けて欲しいんだけどいい。 私たちは明日のために荷物を積み込まないといけないからさ。」 「わかった、任せといてよシエル姉ちゃん。 でも俺方向音痴なんだけど、それでもいい。」 俺は不安になって聞いてみた。 「大丈夫だよ、町の入り口にのところにもう一人お使いに行く人が待ってるから。」 「なんで入り口集合なの。一緒に行けばいいのに。」 変だと思った。というか気づけば良かった、回りに誰がいないかを。 俺が入り口に着いた時にはもうすでにその人は待っていた。
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