文学泥棒と学校一の落ちこぼれ

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俺はお金をポケットに入れ玄関に向かう。 すると、誰もいないはずの俺の部屋から物音が聞こえてきた。 最初は空耳かと思ったけど足音がしてきたので、方向を変え自分の部屋へと向かう。 もちろん丸腰でだと危ないことは予想がついたので近くにあったお土産の定番である木刀を持っていく。 柄には達筆で『信州』と書いてあった。 俺の部屋は2階にあるので、ゆっくりと階段を上っていく。 俺の部屋のドアは僅かに開いていて、そこから月光と風の音が漏れていた。
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