こんにちは、赤ちゃん!

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  俺が聡美に売店で買ってきた物を渡すと、袋の中からお茶のペットボトルを取り出し彼女に手渡した。     「藍子、サンドウィッチやおにぎりもあるけど、痛くないうちに食べる?」   「いや、今はいい。なんか興奮してるのかな、あまりお腹が空いてないの。きっと生んだあとにお腹空いちゃうかもしれないから、おにぎりだけ置いといて」   そう言ったあと、俺にもありがとうと頭を下げた。   陣痛がおさまると全く普通に会話をしているのを見て、その痛みが俺には想像出来なかった。      「じゃ、このサンドウィッチはアタシが食べちゃう」   聡美はサンドウィッチを取り出すと口に入れた。     「アタシね、たまごサンドが好きな……」   そこまで言うと、聡美は口に手を当てそのまま病室を飛び出した。     「聡美?」   「えっ? 聡美どうしちゃったの……、あ、いたたた……」   「藍子ちゃん、大丈夫か?」     陣痛に襲われる彼女の傍を離れる事が出来ず、しかし聡美の事も心配だった俺は、気が気じゃなかった。     もしかしてあのサンドウィッチは腐ってたとか?  だとしたら病院ごと訴えるぞっ!      暫くしてハンカチで口元を押さえながら聡美が戻ってきた。     「大丈夫か? お前は食い過ぎなんだよ。朝からあんなに飯を食ってんだから少しは……」   「真ちゃん、そういえばアタシ生理遅れてる……」     (へっ?)    
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