オッサンは辛いぜ

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  俺は風呂に入ったあと、読みかけの本をベッドの中で読んでいた。   聡美は風呂に入っている。     (ん?)   そうか、先に寝てしまえばいいんだ。     このまま起きていたら絶対に聡美に襲われると思った俺は、本を閉じて布団を被った。     聡美は風呂に入ったばかりだし、わりと長風呂だから、その間に俺は眠りに就けるだろう。   これで今日は逃げられる。     俺は目を閉じた。       …………     …………       ん?     なんだ……?     すっかり眠りに吸い込まれていた俺の意識が覚醒していく。     何か違和感を感じる。     目を開けた俺の顔を覗くように聡美の顔があった。   そしてさっき感じた違和感は、聡美が俺の下半身を触っていたからだと気付いた。     「やった! 目を開けた!」     もう一度ギュッと目をつぶるが、時すでに遅し。     「真ちゃん、するよ!」   「頼む、今日は疲れてんだから勘弁してくれ」   「ダメ!」     こうなったら、コイツは何を言ってもいう事をきかない。     仕方ない。チャチャと済ませてやる。     俺は身体の向きを変えるとそのまま聡美を抱いた。  
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