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パチンコ台に反射して映る冴えない顔の私にも代わりはいる。
二十代半ばの女が平日の昼間からパチンコを打っているのはいかがなものかと思っていたが、案外と似たような女性がちらほらといる。
流石に平日の昼間なので満席というわけにはいかずぽつりぽつりと空席が見られるが、店内は結構客がいたりする。
常連客だよとオーラでも出してそうなオジサンやオニイサン、悪いニュースの代表例みたいなママさん、店のずさんさがハッキリわかる様な未成年者、そしてまるで私みたいに居心地が悪そうな女性達。
世の中、ナンバーワンは難しくオンリーワンもやはり難しい。
他人から見たら私も他の女性陣にも区別は無いだろう。
一つのカテゴリーに入れられそうだ。
少し哀れな目で見られてるか、尻の軽い女と浅はかな考えで見られてるか。
どっちにしろ、いい目で見られていないのは確かだ。
そして、同じカテゴリーであろう私達も事情も知らずそういった目で互いを見るのだ。
嗚呼、私と同じ可哀想な女、と。
頼んでもいないのに代わりはいる。
意外と簡単に、意外と残酷に、代わりなどいる。
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