笑顔の可愛い君へ

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僕は、いつもどうりの一日を過ごし、学校を終えてアルバイトへ向かっている。   夕日が綺麗に見える坂道をゆっくりと自転車を押して、ちょうど登り終えた所にあるスーパー。   ここで僕は働いている。   暇な日は品出しを手伝うのだが、その日はなにもなかった。   レジでボケっとしていると、清楚な格好をしている同い年くらいの女の子が僕のレジにやってきた。   何気なくレジを打っていると、その人は少し顔を赤らめながらほほえんでいた。   その笑顔はどこか見覚えのある笑顔だった。     久しぶり。     彼女はそう話かけてきた。   僕はなんのためらいもなく。     中学の時以来だね。     と話していた。   自分でも不思議だった。   なんで瞬時に出てきたのか。   今でも不思議だ。   彼女は家が近くで、よく買い物に来るらしい。   だけどここで会うことはなかった。   それからも何回も彼女は買い物に来てくれた。   その都度、僕は彼女に惹かれて行った。   でもなかなか話す事ができず、こっぱずかしい僕と君の会話。   まるで付き合い始めのカップルのデートのようだったと思う。   僕は君の、顔を少し赤らめて微笑む姿が大好きな事に気づく。   それから僕が君への恋愛感情に気づくのに、きっと3分もかからなかっただろう。   でもこの想いは伝えられそうにない。   君はとってもお洒落で、頭もよかった。   僕はそうでもない。   でもね、いつか届くって信じてる。   だって道はひとつじゃないから。   少しくらい遠回りしても平気だよね。   だから君を想い続けます。   届くことを信じて。      
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