第一話

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久しぶりに昔の夢を見た。 あの夢を見た時は、必ず気分が滅入ってしまう… (やっぱ、部活入ろうかなぁ~…) とか、少し考えてしまった。 ただ何となくだけど、目覚ましに目をやると …………………………………………………………………………………遅刻じゃん!! 急いで着替えを済ませ、さっさと家を出て行った。 (間に合えよ!!俺ぇ~→!!) 俺は一陣の風になったかの様に突っ走った。 (校門はまだ開いてる!) 腕時計に目をやりながら、予鈴が鳴ってない事を確認し、下駄箱へと駆け込んだ。 『ドドド…』 『ガラガラッ!』 『キ~ン・コ~ン・カ~ン・コ~ン』 何とか間に合ったようだ。 荒い息を吐いたまま、席に座る俺を見ながら 「おっはよ♪貴也(≧∇≦)」 「はぁ…はぁ…お、おはよう…蓮華」 「貴也がこんなギリギリに来るなんて珍しいじゃん?(≧∇≦) やっぱ、部活やってないとダラケまくりだねぇ~?( ̄ー ̄)ニヤリ)」 「はぁ…はぁ…ほっ・ほっとけ!」 やたら親しげに話掛けて来るのは、俺の横の席の『凪原 蓮華(なぎはら れんげ)』だった。 こいつとは、少々腐れ縁ってヤツなのだろうか、中学の頃から同じクラスだった。 まぁ、普通に会話するようになったのは、ごく最近になってからだったけど 「そろそろ、先生来ちゃうよ?息、大丈夫?」 「何とかな…ふぅ~、俺の心配なんて何の冗談だ?」 敢えて嫌味に言うと 「まだ、息切れしてたら、貴也が発情してまっす♪と、言ってやろうと思ったのに…(`ε´)ブツブツつまんないぞ!」 鬼だ…コイツのが一枚上手だった。 こんな奴って知ったのも最近だったりする。
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