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「って、ヤバいってヤバいよ……どうしようハクチョウ。助けてくれー」
泣きついたのは唯一無二(でもないかも)の友、ハクチョウだった。
淡い灰色の長い髪に猫の手を(肉球を)型どったピンをした子供っぽい奴で、僕と同じくらいの背丈だ。
僕も高校生の平均身長よりも小さいがハクチョウも同じくらいだ。
そういえば、ギャル男君も同じくらいだったな。
「もう、風紀委員でもないのに突っ込むからだよ。
ほんとにカモメは正義感が強いというか、几帳面というか……。
どうしてスルーしないのさ」
「スルーできれば僕は僕じゃなかったよ。昔からなの、なおりません」
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