髪飾りを貴方に……

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 「自己紹介をしていませんね。すいません、戸惑っていましたでしょう。改めて、私はトキと申します。高等部三年国文科です」  「……中等部三年……カラス」  ボソッと呟いたカラス。  「ではカラス君これからはお友達として一緒んがんばりましょうね。何かあったら直ぐに呼んでください」  今は触れないようにするしかない。 カラスの心はひどく壊れやすいから。  「……」  カラスは下を向いた。 悲しい表情をさせ、九部を下に向けると顔を隠してしまった。  「カラス君?」  不安に駆られトキはカラスの肩に手を置く。 すると、カラスは顔を上げ口を開いた。 .
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