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アタシは隣町の高校へ行くことにした。
小学1年の途中から小学5年の途中まで住んでいた隣町。
アタシは、2度転校している。
なんで隣町まで、30分近くもかけてそんな学校に行ったかというと、市内では行きたい高校が1校しかなかったのだ。
中学の時、好きだった人と同じ学校。
いい感じに何度もナリながらも、結局片思いで終わった。
でも、今思えば本気で人のコトを好きになったのは、あの時が初めてだろう。
あの頃、アタシの学校生活は彼一色だった。
2クラスしかない学年で、隣のクラスだったが、ナゼか惹かれた。
確かに彼は、同級生だけでは無く、先輩後輩からも、モテた。
一度、先輩と付き合った時を知った時は、アタシだけではなく、結構な女の子が泣いたっけ。
成績の悪いあたしは、彼と同じ学校には行けなかった。
だから、どうせなら会う確率の少ない、反対方向の学校を選んだ。
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