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「隊長、到着しました」
トラックが止まる。だいたい一人の搬送にトラックを使う必要があるのか?まあいい。
俺はライフルを握り締めて飛び出した。
「……お、おいっ!助けが来たぞ!」
「た、助かったぁ……」
早速二人の隊員と合流した。見ると、アーマーが二人ともぼろぼろになっている。
「どうした?何があった」
「そ、それが――」
その時だった。
『巨大生物が、何か吐き出しています。……あれは、体液か?――ッうぅ!?アーマーが溶ける!?』
『巨大生物の体液は、強力な酸だ!!』
『なっ、何だこれは……?っうわああぁあ!!さ、酸だ!!』
『やられた!!酸を喰らった!!助けて!助けァ――』
飛び交う無線。その小さな機械の向こうで起こっている地獄を想像するのはたやすいことだった。
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