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その後、周囲の巨大生物を殲滅した俺達は、銃弾の補充を急いでいた。
というのも、先程本部が通信でこんなことを言っていたからだ。
『その先でレンジャー4が巨大生物と交戦中だ。援護に向かえ』
幸い、軽傷者しか居なかったため走りながらのリロードは苦にならない。
全員の再装填が終わった頃、赤黒い物が視界を過ぎった。
「総員、戦闘準備!」
「いつでもどうぞ!」
全員が武器を構える。
「突撃だぁ!」
「あああああああああああ!!」
「レンジャー4!聞こえるか!」
俺は散弾を蟻に撃ち込みながら叫ぶ。
「こちらレンジャー4!援軍か!?」
「そうだ!ストーム1、レンジャー4と合流!」
「これよりストーム1の指揮下に入ります!」
このやりとりの間も戦闘は続く。ショットガンの得意分野は接近戦。零距離で攻撃し、確実に一匹ずつ数を減らしていく。
その時。
「な……弾切れか!?」
共に行動していたストーム2の隊長の声だった。
「リロードする!援護してく――うわああああああアアアア!!」
「隊長!!しっかりしてください!!隊長!!」
この作戦で初の戦死者。だが、今は目の前の敵を倒さねば。
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