1st.Stage 異邦人来たる ―正体不明の訪問者―

3/5
50人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
 大きな円盤が、1、2……9機。いや10機か?俺の頭の上をふらふらと浮かんでいる。  そして奥には、一際デカイ球体。あの『フォーリナー』の親玉だ。  ……カラオケボックスのミラーボールに似てるな。大きさは桁違いだが。  そんなどうでもいいことを考えていると、無線機に音声が入った。 『こちらレンジャー4!きょ、巨大生物です……巨大生物を発見!』 『……?こちら本部。巨大生物とは何か?』 『昆虫です……大きな昆虫です!!』 『こっちへ来ます!撃て!撃てぇ!!』  スピーカーの向こうから叫び声と銃声が聞こえる。 『こちらレンジャー4!現在、巨大生物と交戦中!応援を要請します!』 『了解した。すぐに救援を送る。……こちら本部。レンジャー4が巨大生物と交戦中だ。直ちに援護に向かえ』  巨大生物、ねぇ……。俺はライフルの銃口で頬を引っ掻いた。 「こちらストーム3。巨大生物とは何か?」  虫ってさっき言ってたよな? 『こちら本部。敵の正体は不明。繰り返す、敵の正体は不明』  繰り返さなくていいよ。一回言えば分かる。 「レンジャー4の救援に向かう。……着いてこい!!」 「「Yes,Sir!!」」  乗り気だね、こいつら。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!