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大きな円盤が、1、2……9機。いや10機か?俺の頭の上をふらふらと浮かんでいる。
そして奥には、一際デカイ球体。あの『フォーリナー』の親玉だ。
……カラオケボックスのミラーボールに似てるな。大きさは桁違いだが。
そんなどうでもいいことを考えていると、無線機に音声が入った。
『こちらレンジャー4!きょ、巨大生物です……巨大生物を発見!』
『……?こちら本部。巨大生物とは何か?』
『昆虫です……大きな昆虫です!!』
『こっちへ来ます!撃て!撃てぇ!!』
スピーカーの向こうから叫び声と銃声が聞こえる。
『こちらレンジャー4!現在、巨大生物と交戦中!応援を要請します!』
『了解した。すぐに救援を送る。……こちら本部。レンジャー4が巨大生物と交戦中だ。直ちに援護に向かえ』
巨大生物、ねぇ……。俺はライフルの銃口で頬を引っ掻いた。
「こちらストーム3。巨大生物とは何か?」
虫ってさっき言ってたよな?
『こちら本部。敵の正体は不明。繰り返す、敵の正体は不明』
繰り返さなくていいよ。一回言えば分かる。
「レンジャー4の救援に向かう。……着いてこい!!」
「「Yes,Sir!!」」
乗り気だね、こいつら。
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