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真っ先にそんな事が頭に浮かんだ。
「馬鹿野郎!!何ボサッと突っ立ってんだ!!」
蟻が噛み付かんとばかりに大きな顎を振り下ろす。俺は反射的に横に転がった。
ビシャッ――
起き上がったときには、もうその蟻はぴくりともしていなかった。
「……」
「戦場では一瞬の油断が命取りだ。そう習ったはずだぞ、ストーム1」
ライフルに装填しながらそう言うのは、レンジャー4の隊長だった。
「合流、か?」
「ああ、そうだな。ま、何はともあれ、君が来てくれなかったら全滅していたかもしれない。感謝する」
「……」
「いや、君『たち』か」
その言葉を受けて俺は振り向いた。すると、そこには息を切らした様子のストーム2とストーム3。
「……お疲れさん」
「働け……、ストーム、ワン……!」
どうやらあの大群は、いつの間にやらこいつらが全滅させていたらしい。
ま、結果オーライってことで。
……あの蟻ども、一体何なんだ?まさかフォーリナーの差し金か?
俺の第六感が嫌な予感を発していた。
1st,Stage 異邦人来たる ―正体不明の訪問者―
完
『こちら本部。ストームチームへ通達。ポイント8―Bにて巨大生物が出現。直ちに現地へ向かえ』
次回、2nd,Stage 巨大生物襲来 ―襲い来る奇形生物―
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