儚き音色。

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屋上に連れて行き、こっぴどく叱りつけたのは、言うまでもない。 ちなみに屋上は、本来立ち入り禁止なので、誰もいない。 「そんなに怒らなくてもー……君は、ケチだな」 「いやいや、普通の感性を持ってたら、怒るだろうが。 お前みたいな脳内お花畑牧場かっこ牛さんもいるよ、かっことじ、みたいなすっからかんだったらともかく」 「ガーンッ、ビックリ」 擬音って声で言うもんじゃなくね……とかどうでもいい疑問を持ちながら教室に帰り、平和な1日を過ごした。 ……という訳にも当然いかず質問は、さらに激化した上に、可愛らしい幼なじみは、なぜか不機嫌な目で俺を睨み続けていた。
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