尊敬と愛情。

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 屋上で寝ていた。夕日。空を赤く染め上げる。  硬いコンクリートで寝ていたせいか腰が少し痛い。  「部活、サボっちゃったな……。」  部活がキライなわけじゃない。ただアソコは、ツラい。  屋上の扉がそっと開いた。  小柄な貴女がそこにいた。  軽い足取りでそっと寝ている俺の隣に座った。  彼女の髪と同じ黒い瞳でじっと見られた。心臓の高鳴りが止まらない。  彼女は、軽く溜め息をついてから  「どうしたよ?先輩に話してみなさい」  貴方が好きだから声をかけないでください。  何も言わずそっと腰を上げ扉に向かい歩く。
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