尊敬と愛情。

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 「こら、待て。」  腕を後ろから掴まれる。  もうやめてください。俺に貴女は、眩しすぎる。こんなダメダメで迷惑かけてばかりの俺なんかが……好きになってもどうせ報われない。  顔だって、平均より下だろう。人より秀でた能力もない。  自分ばかり好きになっても傷つくだけだ。  針に刺されたような感覚が襲う。  「お前、泣いているのか?」  貴女が好きです。でも俺なんかじゃダメですから。  「先輩は、優しすぎます……眩しすぎます。」  「優しすぎてなにが悪い。私は、君が大好きだからな。」  胸が痛む。先輩の好きと俺の好きでは、根本的な気持ちが違う。
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