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貴女の横には、俺は、居れない。貴女だってきっと横に居られるのは、イヤだろう。
「現実を見たらどうしようもないじゃないですか。俺は、こんなにも出来損ないで顔も悪い、何も出来ない。なのに……」
彼女は、悲しそうな顔をする。
「君は、君が思ってるほどダメな奴じゃない。それに」
彼女が言い切る前に本音がでてしまった。
「先輩が好きだから……こんな、俺が……無駄なのに……笑ってください。こんなダメな奴が先輩みたいな人を好きになってんです。叶うわけがないだろとあざ笑ってください。」
「ふざけるなっ!!」
彼女が怒ったところを初めてみた。
「君のことがキライだったり、安易な気持ちの好きだったら探したりしないさ。
どれだけ心配したと思ってるんだ!!
どれだけ君のことを好きだと思ってるんだ……こんなにも……」
涙を流しながら言う。ごめんなさい。自分だけじゃなく先輩も傷つけて。
「こんなにも君が好きなのに……なんで、君は、そんなに鈍感なんだっ!!
君が大好きなんだ……
君が他の女子と仲良くしてるのを見て、不安になったり落ち込んだりしてたんだ……愛してるんだ。」
俺の背中を軽く叩く
―――嗚呼、夢なら覚めないでください。
「先輩大好きです。」
「私も君が大好きだ。」
この幸せな世界が永遠に続きますように―――。
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