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マリアを連れ帰った男、ルナの父親はペドフィリアであり、その欲を満たす。それだけの為に連れてこられたのだ。
それから昼間はメイドとしての教育と一般教養と魔術師としての鍛錬に毎日を費やし、
そして、夜になるとルナの父親の書斎に呼ばれ、ありとあらゆる事をされた。
身体の隅から隅まで視姦され、愛撫され、実際にヤられた事も一度や二度では全然足らない。
それでも、夜の数時間さえ我慢すれば温かいご飯と寝床があるという現実は想像以上に大きい。
もう日々の食事の心配をしたり、朝に目を覚ませるか、と心配する毎日に戻る事が何よりも恐ろしかった。
そんな時だった。ムーンガーデンにある学校に通う為に娘のルナが屋敷にやってきたのである。
同い年である事と、ルナのさばさばとした性格からメイドだからと差別したりする事もなく、むしろルナの方から積極的に話し掛けてきた。
そんな性格だったからか、マリアとルナの仲は急速に深くなってゆく。
しかし、仲が良くなれば良くなるほど、ルナの父にされている事を言えなかった。
自分の言葉でルナが深く傷付いて自分から離れていく事を、独りにされる事を恐れたのだ。
(結局、ルナ様が来た二年後には知られちゃいましたけど)
だからなのか、それ以外の理由があったのかは分からないが、ルナに知られて以降は書斎に呼ばれる事もなくなった。
(今思うとですけど、旦那様は私が大きくなったから興味を失われたのかもしれませんね……)
しかし、と。マリアは顔を俯かせる。
そうだった場合、確実に自分とは別の幼い少女が過去の自分と同じ目にあっていると思ったからである。
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