神社の先

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呼んでも出てこないのは おかしい…… 俺は神社の中をくまなく探した。 しかし…… 「いない………」 どこを探してもいない! 寝床にと作ってやったハウスにもいない……… 「……どこ行ったんだよ」 俺はふと思った。 そういや、 俺が神社の扉を開ける前に 少しだけ、扉が開いてたような… 「……あんの犬!!」 俺は神社の外へと飛び出し、 叫んだ。 「ピーーース!!どこだーー!!いるなら返事しろー!」 ザワザワザワザワ… ピースの鳴き声はなく、 俺の声は神社を取り囲む森の中へ消えていく…… その時… 「ワン!ワンワンワン!」 「!!今の声は……」 今の鳴き声は恐らく……いや、 絶対ピースだ! 「どこだ…どこから聞こえた…」 周りが森のせいか、 ピースの鳴き声がどこから 聞こえたものか判断出来ない。 神社の地面は土。 少しジュクジュクになっている 何か手掛かりがないか 周りを見渡していると…… 「……これは…」 犬の足跡だ…それも小さい 「これを辿れば……」 俺はその足跡を辿り、 森の奥へと進んだ。
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