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｢ごちそうさま｣
ふと時計を見ると
9時20分になったところだった
待ち合わせは10時なので
そろそろ出ないとまずい
俺は鞄を持ち
一度鏡を見て服装を整える
久々にﾜｯｸｽをつけた髪には違和感があるが
決して変ではないはずだ
｢あら、
出かけるの？｣
靴もはいて
よし、行くかという時に
母さんが気づいてやってきた
｢おう。晩飯までには帰るから｣
面倒くさいと感じ
それだけ言って玄関を飛び出した
太陽の光が眩しくて俺は目を細める
｢さて、行くか｣
そう一言呟いて
俺は自転車にまたがった
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