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カストル「ダメです」
カストルは厳しく言った。
そんなカストルの言葉に萌月はムスッとした表情を浮かべる。
カストル「いいですか萌月様。このカラスは人形とかのおもちゃではなく、生きているのです。つまり飼うということは、その動物の命を預かるということで、途中で飽きたとかで捨てることなどできませんよ。」
萌月『頑張る!!飽きない!!ちゃんと育てる!!』
萌月にしては珍しく興奮しており、わがままを言う。
カストル「今は気持ちがありますが、その気持ちが永遠に続けられるという保障はありません。それに1人ではなにもできないじゃないですか?治療だって私たちがいなければできなかったでしょう?」
ポルックス「本当は姉さん飼いたいのにね(ボソッ)」
風月「あ、やっぱ?キラキラした目がチラチラとカラスに向けられてるもんね(ボソッ)」
カストルとの激しい論争の中、風月とポルックスは我関せずとばかりに眺めていた。
カストル「どうしてもというなら、1人でこの子を起こしてみて下さい」
カストルはとうとうカラスを指さして萌月に無理難題をだした。
白いカラスは応急処置はしたものの、いまだに気絶しており、横たわっている。
萌月『え?それだけでいいの?』
しかし萌月はそう言うと、スケッチブックを床に置いて壁の方へとてとてと走っていった。
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