夏だ!!夏だ!!なんか色々だ!!

92/99
前へ
/855ページ
次へ
風月のその言葉に、3人にピシャーンと稲妻が走った。 カストル「名前ですか、私としてはホワイトクロウがいいと思うのですが…」 カストルはいの一番に名前の候補を告げる。 その時のカストルの表情はどこか輝いていた。 ポルックス「え~!!そんな名前よりもシンデレラバードの方がいいよ姉さん!!」 風月(ダサッ!!) 2人の名前候補を聞き、風月はあまりのセンスのなさに絶句した。 それは萌月も同様で、スケッチブックに文字を書くことを忘れるほどだった。 2人はケンカを始め、硬直が解けた風月と萌月はアイコンタクトをする。 風月(萌月、さっさと名前候補を言うぞ!!) 萌月(…コクコク!!) アイコンタクト成功。すぐさま風月は考えた名前を言う。 風月「な、なあ…ここは小烏丸天国(こがらすまるあまくに)なんてどうだ?」 今度は風月が全員の動きを止める番になった。 風月も言ってから後悔した。 風月(なんで刀の名前を言ったワレェ!!!?) 白カラス「カァアアア!!!!」 風月「痛!?つつくなバカ!!いたたたたたたた!!!!」 あまりのネーミングセンスのなさに白カラスも怒り、風月の頭をきつつきみたいにスココココとつつきまくる。 そしてついに萌月は机をバンバンと叩いてみんなの注目を集めた。 萌月『雪花(ゆきはな)』 白カラス「カァ♪」 まるで文字が読めるのか、萌月の決めた名前を見るとすぐに萌月のところまで飛んでいき、肩にとまって萌月にほお擦りをする。 風月「…もう雪花で決定」 2人は渋々とうなづいた。 萌月「……♪」 白カラス「カァ♪」 こうして、風月の謹慎期間は終わった。 ちなみに 三千世「ふぇえええん!!暗いよ恐いよ苦いよ!!なんなのこの液体、1滴ずつ私の仮オートマタの口に入ってきてそのたびに変な味がするうわぁああああんまた変な味が!!誰かこの拘束具を取って!!誰か聞いてませんか?もしもし~!!!!誰か助けてぇええええええ!!!!」 三千世の叫びは隣にいる風月たちには届いていなかった。 防音効果はバッチリだということが証明された。
/855ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3189人が本棚に入れています
本棚に追加