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夏休み最終日
それは人生の危機のトップ10にはいるであろう日である。
場所は風渡家の大きな部屋の1室。
そこでは、猛烈なラストスパートが繰り広げられていた!!
風月「たく…ちゃんと済ましておけばそんな苦労しなくていいのに……」
百野「それは余裕のある人しか言えない言葉だな!!」
妃姫「音呼ちゃん、ここわからない~!!」
音呼「分数の割り算はひっくり返すと掛け算になるから…」
木風「もう!!なんで分数なんて存在するのよ!!てか、なんでひっくり返すと掛け算になるのよ?」
風月「…まず、12を3で割ってみろ」
木風「え?4?」
風月「正解。次に12に1/3をかけてみろ」
木風「よ、4?」
風月「正解。12÷3をひっくり返して掛け算に直してみろ」
木風「12×1/3?」
風月「正解。つまりはそういうことだ」
木風「う~…全っ然わかんないわよ!!」
風月「なんだと?これほど分かりやすく伝えても、1/3も伝わらないだと!?」
木風「わかんないわよ!!」
赤月院「こら、そこ!!写すだけなんてダメよ!!」
御門「チッ!!」
水知「御門くん、少し考えながら写せばいいと思うよ!!」
ただ今、多くの人が集まってきて宿題という敵に立ち向かっていた。
灯火「………」
ただ、灯火はどこか様子が変で無口だった。
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