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夜
風月「………」
風月はまだ燃え尽きていた。
シネンシス「…今日はパパはそっとしておこうなのね」
子ドラゴンはキュイ…と小さく鳴くと風月の部屋から出ていった。
風月「宿題…やったのに……」
しばらくして、風月はよろよろと立ち上がると明日の学校の準備をする。
といっても、用意するのはカバンと筆記用具のみで、あっという間に準備が終わった。
風月「はあ…」
風月はイスに座ると机に突っ伏した。
風月「なぜこうなった…」
その時、コンコンとノックの音が聞こえた。
木風「入るわよ」
風月は全く動かなかった。
木風「風月…」
木風は白く燃え尽きている風月の姿にハァ…とため息をついた。
木風「風月、いくら悔やんだって宿題は返ってこないわよ」
風月「………」
木風「も、もう!!私も一緒に先生のところに行って謝るから、落ち込まないでよ!!」
風月「…やっぱそれしかないよな……」
ようやく風月は木風に反応した。
木風「だ、大丈夫よ!!宿題のひとつやふたつ!!先生なら許してくれるわ!!」
風月「全部ないけどな…」
木風「う…」
その言葉に2人はため息をもう1回ついた。
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