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「キュリオ、パッチワークマンの被害者は何人出てるんだ?」
「今のところ、4人ですね。一週間前ということは、サラさんのお父様は3人目の犠牲者のはずです」
「一番最近のはいつだ?」
「僕の記憶が正しければ、3日前のはずですよ」
アルバートは顎に手を当て、ふんふんと鼻を鳴らした。
そしてしばらく思考を巡らせた上で、サラにもう一度話を聞く。
「事情は分かった。それで、こんな流れで聞くのは不躾なことだというのは重々承知してるんだが……依頼額の方は、いくらくらいになるんだ?」
「いえ、気にしないでください。そこら辺がまとまらない限り、私もこれ以上のことを話せませんから」
どうやら、サラは年の割にはなかなかしっかりした子のようだった。
「そうですね、だいたいの額ですが――」
提示された金額は、そんなに悪いものではない。
アルバートとキュリオは、一旦顔を見合わせて頷きあった。
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