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FirstContact
2089年7月。
その時、アメリカ合衆国ケンタッキー州は夜の帳の中にあった。
星をたたえる地球の空には、民や軍に関わらず、航空管制のために、無数のレーダー波が飛び交っている。そのレーダーの一つに突然反応が現れたのは、日付が変わってそれほど経たない時だった。
ケンタッキー州のルーイビルから東に約10kmに、謎の反応が現れたのだ。そこには空港の類は無く、ヘリにしては早い速度で、それは東へ向け進んだ。東といっても、数度北へ向かうその先に有るのが、ワシントンDCだったのが問題となった。
純粋に何かの事故なら、東のワシントンに向かうより、北のインディアナポリスか、北東のコロンバスへ向かった方が近い。 実際、その謎の飛行物体への通信は最初、インディアナポリスから行われた。しかし何の返答も無く、『何らか』の国防に関わる事態の可能性も有り、空軍が出動する事態に至った。
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