20人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日の午後。
午前の仕事を終え、一人、昼ご飯を食べていた直の携帯が鳴った。
ディスプレイに表示された名前を見てため息をつく。
ピッ
と、通話ボタンを押したと同時に大音量が聞こえた。
「ヤホー!久しぶり!相変わらず一人でお昼とか食べてるんでしょ?そんな直に電話してあげる私って、かなり優しくない??」
電話をとった事を後悔するぐらいなマイペースの性格の持ち主。
工藤 茜
中学からの付き合いで、腐れ縁となった友人の一人だ。
「相変わらずうるさい。
切っていい?」
そういいながら携帯を閉じようとすると、さらにけたたましい声が響いた。
「うわー!待って!ストップ!うるさくしないから~!!」
いやいや…すでにうるさいよ…
「何?何か用?」
「直~!今日も一段と冷たいわね!そこが萌えるんだけど!」
誰かこいつを沈めてくれ
「あのさ!同窓会の案内状届いたでしょ!?直、行くよね!?」
同窓会…?案内状…?
「何それ?しらない。」
最初のコメントを投稿しよう!