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ある日の午後。 午前の仕事を終え、一人、昼ご飯を食べていた直の携帯が鳴った。 ディスプレイに表示された名前を見てため息をつく。 ピッ と、通話ボタンを押したと同時に大音量が聞こえた。 「ヤホー!久しぶり!相変わらず一人でお昼とか食べてるんでしょ?そんな直に電話してあげる私って、かなり優しくない??」 電話をとった事を後悔するぐらいなマイペースの性格の持ち主。 工藤 茜 中学からの付き合いで、腐れ縁となった友人の一人だ。 「相変わらずうるさい。 切っていい?」 そういいながら携帯を閉じようとすると、さらにけたたましい声が響いた。 「うわー!待って!ストップ!うるさくしないから~!!」 いやいや…すでにうるさいよ… 「何?何か用?」 「直~!今日も一段と冷たいわね!そこが萌えるんだけど!」 誰かこいつを沈めてくれ 「あのさ!同窓会の案内状届いたでしょ!?直、行くよね!?」 同窓会…?案内状…? 「何それ?しらない。」
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