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四月三日…
異変が起こり始めた日だった。
それは夕食の時に起こった。
私の家族は母、父、妹の四人家族だ。
父は毎日仕事の後雀荘に通っているので帰りは遅い。
通っていると言うより、挑戦を挑まれているの方が正しかったりもする。
実は父は結構の雀士で、プロともいい勝負をしている。
父の運の良さと判断力、決断力、推理力は自慢できる程だ。
そんな父の事を、母は夕食時に常にグチっている。
母「全くあの人ってば…、どうせまた今日も麻雀よ!?呆れちゃうわ…!ねぇ!奏!?琴音!?」
琴音とは、私の妹の事である。
琴音「え~?そうかな?パパが麻雀打つ時の顔、好きだよ?」
母「…まぁ…、そこは私も…好き…だけど…」
こういう母の照れ屋のところはかなり可愛い…。
しかも私達が一緒にいたら、他人が母を私と琴音の姉と勘違いするほど見た目が可愛いときた!
母「…なににやけてるのよ」
奏「別に~?」
プ・プ・プ・プ~!
プ・プ・プ・プ~!(ベートーベンの運命)
突然母の携帯が鳴り出した。
その時だった。
バチチッ!
グニャン…
奏「…え…?」
視界がおかしくなった。
色がまるで写真のネガのような色になって、それがまるで溶けたようにグニャグニャのグチャグチャになった。
ガタンタンッ!!
琴音「お姉ちゃん??!」
グチャン!ガタッ!ビチャッ!
私は方向感覚が変になり、床に倒れる…。
琴音には、椅子と私がフローリングに倒れる音が聞こえたかもしれないが、私は違う。
椅子が倒れる寸前の音は、まるで……そう、膝が腐り、崩れ落ちたような音が鳴り、体が倒れると、頭からは成熟しすぎたトマトを落としたかのような音が鳴った。
それだけならまだ良かった。
今度は鼻や口、目や耳からまるで色とりどりの毛虫がウジャウジャと湧き出るような感覚が、出たり、入ったりの繰り返しがおきた。
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