古傷

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一人になる度 疼く痛みは “お前なんかいなくなればいい”と 囁かれたようで どこか懐かしい あの時僕が 君に “生きたい”と言わなければ 君は 悲しまなかっただろうか 今でも脳裏に焼き付いて消えないのは 君の悲鳴と泣き顔 いつかそれが 喜びに満ちた笑い声に 幸せに満ちた笑顔に 変わることを祈ろう それまでは 痛みにもがきながら 生き長らえよう 君のために .
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