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「今回のテスト難しかったらしいよぉ?」
違う意味で難しかった…。
睡魔との戦い…………。
関ヶ原の戦い……。
安土桃山時代……。
織田信長……。
豊富…秀…よ…し……。
∑ゴンッ
「∑みッつん!!!」
胡桃があたしを呼んでる……目蓋が重くて目開かない…。
なんかいい香りがする…バラ………?
それに…暖かい………。
目蓋を開けると辺り一面には…バラ……?
あたしバラに埋もれて横になってる…まさか死んだろうか。
ゆっくりと体を起こすと派手なカーテン…派手な壁…派手な床…派手な椅子…。
とにかく全てが派手……。
いきなりシャッ…と音をたててカーテンが開いた。
「大丈夫ぅ?みッつん;」
胡桃だ。
そっか…あたし倒れたんだ……………。
「胡桃…ここ何処?」
あたしが問いかけると胡桃は涼しい笑顔で「保健室だよぉ♪」って……。
は?
保健室???
いくらなんでも派手すぎ!
「ところで肝心の保健の先生は?」
「さっき《家が火事になっちゃった☆》とか言って出掛けちゃったぁ」
完璧嘘だろ!!!!
生徒の世話がめんどくさいだけか………。
「とりあえず帰ろ?」
「えぇ」
あたしたちは鞄を持って保健室を出た。
保健の先生がどんな人かが気になってしかたなかった。
「あ。明日テストの順位発表楽しみだねぇ♪」
………………。
「わ、忘れてたぁあぁぁ!!!」
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