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「そうよ。だから真弓、私とあなたはもう友達。他のみんなもよ」
「は、はあ……」
「それに先輩だからって敬語を使う必要はないわ。だって友達だもの。
わたしのことも下の名前で呼んで」
「は、はい」
「フフ……だから敬語は使わなくていいのよ」
「あっ……うん」
こうして私は成り行きで"友達クラブ"に入ることになってしまった。
――それから一ヶ月後、私は昼休みと放課後は必ず屋上に顔を出すようになっていた。
すっかりみんなとも打ち解け、今じゃ最高の友達だ。
まだクラスには馴染めてないけど大丈夫。
私には友達がいるから。
「真弓もこれつけなよ~。ウチらでおそろのストラップ」
今日は結衣からケータイストラップを貰った。
「本当に? ありがと!!」
「やっぱり五人はおそろじゃないとね」
「だね!!」
おそろのストラップを着けて凄く嬉しい気持ちになる。
なんか皆と繋がっているような気がする……。
“友達クラブ"に入って良かった。
結局今日も夜遅くまで話し込んでしまった。
そろそろ帰ろうかなと思ったとき、愛が暗い顔をしているのに気がついた。
「どうしたの愛?」
「私もう死にたい……」
「ええ!? どうしたの!?」
「私もう死ぬね……」
そして愛は泣き出してしまった。
私達四人で事情を聞こうとするが愛は答えてくれない。
ただ延々と死にたいを繰り返すだけだ。
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