それぞれの日常

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~隼人~ 親父に頼まれた拓の誕生日プレゼントを探しに、久しぶりに一人で渋谷に出掛けた。 いつもはツッチーとかとただぶらぶらとしてるだけだから正直どこに何の店があるのかすら分からない。 やっぱ竜ちゃんとくればよかったかなぁ💧💧 はぁ…竜に会いたい。 騒がしいのが好きな俺にとって、一人がこんなに辛いとは…。 『もう無理。帰ろう。明日竜に話して付き合って貰おう』 帰ろうと今来た道を戻ろうとしたら、今一番会いたい人が道の向こうにいた。 竜ちゃんだ~! ひとりでに上がるテンションを押さえつつ、竜のもとへ行こうとして異変に気付いた。 何だあいつら?何話してんだよ!俺の竜に…はっ!ナンパ? 助けに行こうとしたら竜が逃げた。 追い掛けないと…先回りして助けないと…。 裏道なら俺らの得意分野だからね。 多分、竜ならこう逃げるだろうと予想をたてて先回りした。 バタバタバタ… 来た来た。やっぱり竜ちゃんの事なら何でも分かるんだな、俺! 竜への愛の深さを自分で誉めて、愛しい人の手を引っ張った。 「ぐいっ」
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