~第1章 傷付いた鍵盤~

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  扉を開けると、そこはただ一台のピアノが置かれているだけの部屋だった。 「何をグズグズしているの!? さっさと始めなさい!!」 《痛い!!》 ぼーっとしていると後ろから思いっ切り突き飛ばされてしまった。 こけた時に思わず手を出したら擦り傷ができてしまった。 「ちょっと何してるのよ!! こける時に手をつくなとあれ程言い聞かせたでしょ!? 怪我なんかしてないでしょうね? 馬鹿!指を切るなんて!!」 母は私の頭を思い切りぶった。  
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