出会い、そして事実

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すると、一斉にクラスの皆がこっちを向いた。 当然と言っちゃ当然だが、皆に見られるのはかなり恥ずかしい。 芸能人ってすごいな、俺こんな視線耐えられねえわ…… すると、担任らしき人が俺に寄ってきて名簿で俺の頭を叩いた。 「入学式早々遅刻なんてやるじゃない~?」 担任らしき人は明らかに引き攣った笑顔で俺を見てきた。 見た感じ、若い。そして綺麗。髪は肩の高さぐらいまであって目はキリッとしている。 成る程、高校といえばごつい教師しかイメージしていなかったが、女神みたいな先生もいるんだな。 俺には既に悪魔みたいだけど…… 「まあいいわ、とりあえず今は自己紹介中なんだから席に座りなさい。あなたの席はあそこだから」 そして俺は先生が指した席、左から2番目前から2番目という、絶対授業中眠れないポジションに座った。 なんか朝から災難だらけだな、まあ席は出席番号だから仕方ないんだけど…… 俺はボーと座っていると、俺の右隣の女の子が立った。自己紹介が自分の番になったんだろう、俺はその女の子の方を向いた。  
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