44582人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は7月5日、なんと俺の誕生日だイェーイ!!
何一人でテンション上がってるかって?
ふふふ、聞いて驚くなよ?
運の良い事に今日は休日で、午後4時頃に沙羅が来てくれるんだぜ!
俺は人を自分家に上げるのは初めてだからすげえ緊張しとる訳ですよ!
何故午後4時という時間帯なのかというと、沙羅は午前中出掛けなきゃいけないからだそうだ。
もちろん俺にも多大なる時間が与えられた訳だ。
お茶は麦茶、ほうじ茶、緑茶など全てにおいて対応できるようにしてある。
俺の部屋に入るかどうか分からないが、今まで以上に念入りに掃除をした。
生憎アッハンな本は持ち合わせてないからそういう点では特に焦る事もない。
そして現在の時刻3時45分、俺は玄関で30分近く正座している。
だって待ちきれないもん、沙羅に早く会いたいもん。
とはいっても暇な事には変わらない。
羊を数えようかと思ったが、101匹わんちゃんにも負けない大家族を形成した為諦めた。
そろそろ足の痺れが快感に変わってくるという禁断症状が起き始めたので、ただ願う。早く来てと。
ピンポーン。
キタッ!!
願いが通じた!!
そう思って咄嗟に立ち上がろうとしたのがいけなかった。
「ぬぉおぉ~!!俺の足が俺の足じゃねえぇ~!」
率直に言いましょう、立てません。
足がついた瞬間に電撃が走り、俺に立つなと命令してくる。
クソォ!何故だ!?30分近く待ったのにこの始末だと!?神は俺に笑いでも求めているのか?
ピンポーン。
勘弁してくれぇ、これで沙羅が帰ったらマジで泣いちゃうよ~
だが俺の足はそんな俺の泣き言を聞き入れてくれる訳もなくプルプルと震えている……
さようなら、俺の誕生日……
最初のコメントを投稿しよう!